14日のイベントと20日からの写真展のお知らせを入れて
久々に胡風居だよりを発刊しました!
20日からの写真展の女性との打ち合わせも終わり
彼女の障害についてアップする事も許可をもらいましたので
その事についての彼女の言葉も一緒に入れて送付したいと思っています
以下、その障害についての全文をご紹介しておきます
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解離性同一性障害(かいりせいどういつせいしょうがい)という病気をご存知でしょうか。
幼いころのトラウマが原因で、その心的外傷から逃れるために自分の人格(主人格)以外に、
もうひとり、あるいは複数の人格(交代人格)が生まれる病気です。
「いつか私が消えてしまうかもしれないと思うと怖かった」
私が、この病気と診断されたのは6年前です。
交代人格が現れるとき、主人格である私は記憶がないことが多く、
いまでは2人の交代人格が、私のなかにいます。
以前の私は、その交代人格を責め、そして憎んでいました。
一方の交代人格は、生きる意味を見出せず、死にたいと言い続ける毎日でした。
いま思い出してもゾッとします。
「写真が交代人格である私の存在を残してくれる」
その交代人格の一人は「Sae」と言います。私より少し年下です。
そのSaeが、いつのころからか、写真を撮り始めたのです。
私には、とうてい撮ることができない風景写真を、いつの間にか撮っていたのです。
Saeとの「共存」という道が開けてきたのは、
その写真に私が詩をつけるようになったことがきっかけではなかったかと思います。
自由になる時間も体もないSaeを、私が思い遣ることで、
Saeの荒んだ心は次第に「生きる」ことに向かい始め、
そして希望を見出すようになったのではないかと思います。
「写真と言葉を通して、生きる楽しさを色んな人に伝えたい。そして、生きていてよかった、諦めないで良かった」
最初は、暗い写真ばかり撮っていたSaeですが、だんだんとそれに色が加わり、
希望を感じられるような写真に変わってきました。
一口に「共存」と言っても、簡単なことではありません。
いろんな葛藤を繰り返しながら、そのSaeの写真展を開くことが、
「私たち」の共通の目標になっていました。
「夢を夢で終わらせない。体がないなんて弱音は絶対もう吐かない。私にしか出来ない事は絶対あるはず」
彼女の人格を否定するのではなく、正面から向かい合う。
そのことで、共に前向きに歩き始めることができるようになったのだと思っています。
生きる事は素晴らしいことです。
景色の移り変わる様子を肌で感じたとき。人の優しさに触れたとき。
美しいものを見て美しいと感じたとき。そして涙を流せたとき。
「生きている」と感じます。
「前に進みたい。自分の未来を見てみたい」
私が、こう思えるようになるまでには、幾多の壁を乗り越えなければなりませんでした。
いま、やっと私たちの夢に向かっての第一歩を踏み出すことが出来たように思えます。
同じような病気に悩んでいる人たちに、少しでも勇気を与えられればと願っています。
私はまだ本名を語って名乗り出ることができないことをお許しください。
この写真展を開くにあたっては、いろんな方に助けていただきました。
言葉では言い尽くせない感謝の気持ちを込めて――。 Saeと私より。
「踏まれて 押されて 挫折して いっぱい泣いてもまた笑う 空はいつでも味方だから」
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少し障害についてネットからの文章で補足をしておきます
(DSMとはアメリカ精神医学協会が、ICDは世界保健機構がそれぞれ刊行している診断基準)
DSM-4
A 2つ以上の異なる自我同一性または人格状態の存在(その各々は、環境および自己について知覚し、かかわり、思考する比較的持続する独自の様式をもっている)。
B これらの同一性または人格状態の少なくとも2つが反復的に患者の行動を統制する。
C 重要な個人的情報の想起が不可能であり、ふつうの物忘れで説明できないほど強い。
D この障害は、物質(例:アルコール中毒時のブラックアウトまたは混乱した行動)または他の一般身体疾患(例:複雑部分発作)の直接的な生理学的作用によるものではない
注:子供の場合、その症状が、想像上の遊び仲間または他の空想的遊びに由来するものではない
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ICD-10
この障害はまれであり、どの程度医原性であるか、あるいは文化特異的であるかについて議論が分かれる。
主な病像は、2つ以上の別個の人格が同一個人にはっきりと存在し、そのうち1つだけがある時点で明らかであるというものである。
おのおのは独立した記憶、行動、好みをもった完全な人格である。
それらは病前の単一の人格と著しく対照的なこともある。
二重人格の一般的な形では、一方人格が通常優位であるが、一方が他方の記憶の中に入る事はなく、
またほとんど常にお互いの人格の存在に気づくこともない。
1つの人格から他の人格への変化は最初の場合は通常突然に起こり、外傷的な出来事と密接な関係をもっている。
その後の変化は劇的なあるいはストレスの多い出来事にしばしば限られて起こるか、あるいはリラクセーション、催眠、あるいは除反応[解除反応]をもたらす治療者との面接中に起きる。
解りやすく言うと一人の人間のなかに同一性(多面性)として存在する物とは別の人格が存在する、と言うこと。
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数年前までは本名で様々な活動(脚本家/DJ/女優など)をしていたようですが
やはり様々な"障害"を実感したようで今回は匿名での写真展です
そんな訳でどうしてもご本人に連絡を取りたい方はお店までご一報下さいますように…
最後に、写真展に寄せた私の言葉です
昨年の10月だったか…知人に連れられて来店「写真展を出来る場所を探している」
磁器のような白い肌、まっすぐにこちらを見つめる眼差し
二つ返事で引き受けた後
彼女の「解離性同一性」という障害を聞いた時には驚いた
写真を順番に見てもらえれば判るはず
三つの人格を内包しながら何と言う孤独感、寂寥感
同じ身体を持ちながら対立しなければならかった長い道程
そして…
無彩色の画面に、人肌の温かさが加わり、鮮やかな色が表れる
当事者ではない立場の私に出来ることなんて
上っ面のサポートでしかないかもしれない
それでも、より多くの方に観て頂きたいと願う
この先、更に重い扉を彼女が開かねばならない時に
立ち尽くす事なく、立ち向かうことを祈りつつ…